ヒメマツタケ
Agaricus
世界で初めて人工栽培に成功した「ヒメマツタケ」
南米ブラジルには、日本に自生していない「カワリハラタケ(岩出博士により仮登録)」というキノコがありました。
「ヒメマツタケ」は、このカワリハラタケの担子菌をブラジルから日本に取り寄せて、
10年の歳月をかけて1975年に岩出菌学研究所の研究所所長である岩出亥之助(いわで いのすけ)氏(帝国大学《現東京大学》卒、三重大学農学部教授歴任)によって、
世界で初めて人工栽培に成功したキノコの名称です。
伊勢神宮でお馴染みの三重県に所在する岩出菌学研究所(1963年設立)は、三重大学等と提携し、この「ヒメマツタケ」について約50年間に渡り共同研究を実施している研究所です。
研究所所長の岩出亥之助氏は、もっとも安全且つ有効成分がたっぷり含まれる高品質のヒメマツタケを安定的に栽培するために、基になる「種菌」を作製する必要があると考えました。
年月をかけて試験を繰り返し、高品質のヒメマツタケを栽培するのに最も適した種菌が作製され、
「岩出101株」と名付けられました。
現在、岩出101株を種菌としたヒメマツタケの栽培は、南米のパラグアイとブラジルで無農薬有機栽培によって行われています。